Dev_log Written by Shopify Expert Airi

Shopifyのプログラミング言語、Liquid(リキッド)とは?【基礎を解説】

Shopify

こんにちは、Airiです。
こんなお悩みありませんか?

  • Shopifyをコード編集したいけど、何の言語を使えばいい?
  • Liquid(リキッド)って聞いたことあるけど、何だろう?
  • Liquid(リキッド)の基礎が知りたい

そんなあなたへ、この記事を読むと、「Liquid(リキッド)とは何か」を理解し、Liquid(リキッド)の「基礎」を理解することができます。

Liquidとは

Liqud(リキッド)とは、Shopifyが独自に開発した、オープンソースのプログラミング言語です。「Ruby」をもとに作られています。
Shopifyテーマ開発の主軸の言語になっており、これを使うことによって、ストアフロントのダイナミック(動的)な動きを作ることができます。

Liquidの基礎

Liquid(リキッド)の構成要素

Liquidは、テンプレートファイルの中で、「Object(オブジェクト)」、「Tags(タグ)」、「Filters(フィルター)」の3要素で構成されています。

Object(オブジェクト)

オブジェクトは、複数の変数によって集まり、コンテンツの内容を入れることができます。オブジェクトと変数は、{{ }} で囲みます。

{{ page.title }}

↓ 出力

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Tags(タグ)

タグは、テンプレートのロジック、制御コントロールフローを作成します。{% %} で囲みます。

{% if product.title == "ABC Bag" %}
これは「ABCバッグ」です
{% endif %}

↓ 出力

これは「ABCバッグ」です

 

Filters(フィルター)

フィルターは、オブジェクトや変数の出力を変更することができます。{{ }} で囲み、| で区切ります。

{{ "/my/shop/url" | append: ".html" }}

↓ 出力

/my/shopy/url.html

Operators(演算子)

Liquid には多くの論理演算子や比較演算子があります。演算子を使って、ロジックを作成できます。

演算子の基礎

== 等しい
!= 等しくない
> 〜より大きい
< 〜より小さい
>= 以上
<= 以下
or または
and かつ
{% if product.title == "ABC Bag " %}
これは「ABCバッグ」です
{% endif %}

contains(〜を含む)

containsは、特定の要素を含んでいるかどうかを確認する論理演算子です。

{% if product.tags contains "ワンピース" %}
このタグは「ワンピース」を含んでいます。
{% endif %}

Truthy and falsy(真偽値)

Liquidでは、すべてのデータ型が条件分岐で「True(真)」または「False(偽)」として扱われます。
下記の表は、Liquidの真偽をまとめたものです。

truthy(真) falsy(偽)
true
false
nil
string
empty string
0
integer
float
array
empty array
page
EmptyDrop

Types(タイプ)

Liquidのオブジェクトで使えるタイプは6つあります。「assign」または「capture」のタグを使い、変数を再定義することができます。

String(文字列) 「’ ‘」または「” “」で囲まれた単語や文などの文字列。
Number(数値) 小数点または整数が含まれる計算可能な数値。
Boolean(真偽値) 「真」または「偽」のいずれかを表示する値。「’ ‘」または「” “」は必要なし。
Nil(空値) Nilは空の値で、Liquidのコードに結果がないときに反映される。
Array(配列) 配列のフィルターで出力ができる。
Empty(空) 何も格納されていないオブジェクト。

Whitespace control(ホワイトスペースコントロール)

ホワイトスペースコントロールは、Liquid言語で空白をコントロールするものです。{{- -}}, {{%- -%}} のようにハイフンを加えることで、空白を取り除くことができます。

知っておくと便利!Liquid学習に役に立つサイト

GitHub

LiquidのGitHubです。サイトは、こちら

Liquidの公式サイト

基礎から解説されているので、基礎から始めたい方はぜひ。サイトは、こちら

Liquidチートシート

Liquidで使うものが一覧になっていて、検索機能もついているので、便利。サイトは、こちら

Liquid reference(リファレンス)

Shopify developersサイト内のLiquidのページです。サイトは、こちら

 

Shopifyで使われているプログラミング言語、Liquid(リキッド)の解説は以上です。

この記事がお役に立てましたら、幸いです。